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デザインに、ゲーミフィケーションを超えた「遊び」を実装せよ——書評『プレイ・マターズ』
デザイナーが遊びに関する本、それも哲学書をわざわざ読む意味はどこにあるのだろうか?
ある種のデザインが、遊びと密接に関わっているのは事実だ。ビデオゲームやボードゲーム、おもちゃや遊び場、それからユーザーインターフェイス、インタラクションデザインまで、遊びと関わるデザイナーの仕事は実際のところ多い。
とはいえ、その「哲学書」——実務で役に立たないことでよく知られている——まで読むというのは、ただ
全てが“XaaS”化する時代、メーカーに求められるサービスデザインの視点
2017年、Deloitteは「Everything as a Service A new era of value delivery(価値提供の新しい時代)」と題されたレポートを公開した。
冒頭では、あらゆるモノがインターネットを介しサービスとして提供される動き「Everything-as-a-service」が「事業や業務のあり方を抜本的に覆す」ものであり、すでに多くの企業において既存ビジネ
デザイン、クリエイティブという枠さえ不要——“逸脱”を掲げるDEが目指す姿
2020年12月31日、タイムラインを眺めていると思いもしない投稿が流れてきた。ブランドスタジオ『カラス』代表で、親会社エードットの取締役副社長も務めていた牧野圭太氏の退任報告だ。
エードットの副社長、そしてグループ会社のカラスの代表として数多くのインパクトのあるクリエイティブを世に送り出してきた同氏の退任には、多くのコメントが寄せられていた。年明けには次なる挑戦として新会社『DE(ディーイー)
Podcast『designingcast』を始めました
取材し記事を作るプロセスは、フィールドワークだとも捉えられます。
こと特定業界に特化してメディアを運営していると、取材を重ねるごとにその業界の土地勘が養われます。また、同じテーマについて様々な観点からお話を伺うので、視点を切り替えながらテーマを俯瞰して見るという経験もできます。
もちろん、プレイヤーではない分「特定の職能を深く掘る」「実践に対する解像度を上げる」という方向では不利。ただ、抽象的
事業会社がなぜ受託?多様ではなく“多価”を追うスマイルズ・クリエイティブ本部の姿勢
「あなた自身の経験を教えて下さい」
スマイルズCCO(Chief Creative Officer)野崎亙は、企画を練る時そんな言葉を投げかける。
同社は、食べるスープの専門店『スープストックトーキョー(以下、SST)』や、ファミリーレストラン『100本のスプーン』、ネクタイ専門店『giraffe』などを運営。これまで彼らは、マーケティングから得られる定量情報に裏打ちされたニーズではなく、つね