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designing|デザインビジネスマガジン

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デザインの可能性を探究するメディア『designing』のnoteです。事業に寄与するデザインから、クラフト・クリエイティブ、デザイン思想・倫理、広義にデザインと捉えられる活動ま… もっと読む
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2018年8月の記事一覧

CDOとしてリスクを取る。デザインを通した価値創造をするために——ビズリーチ CDO 田中裕一

経営にデザインを取り入れる必要性が、この数年で強く語られるようになった。 「ビジネスにデザインが貢献する」「デザイナーのプレゼンスを向上する」言葉はさまざまだが、いずれもデザインをビジュアルを作る仕事として狭義にとらえず、より多様な価値を生み出すものとして捉えなおす必要性を訴える。 その価値認知が最高意思決定レベルまで上り詰めた状態が、経営へデザインを取り入れた状態だ。「『デザイン経営』宣言」では、“イノベーション”と“ブランド構築”の2つの観点から、その価値が述べられて

"designing"をメディアとしてリニューアルします

仕込んでいたものが、形になりました。 今回はその第1弾。『デザインビジネスマガジン"designing"』をメディアとしてリニューアルします。 独立したアカウントにします『designing』はこれまで筆者・小山のアカウント下のマガジンとして作ってきました。 それを今回、アカウント自体『designing』へ変更。メディアアカウントとして独立させます。 https://note.designing.jp/ designingは元々、筆者が抱えていた「デザインとビジネ

データ活用に必要なのは、環境づくりとモチベーション管理——THE GUILD勉強会 #theguild_study

2018年8月23日、THE GUILDが主催する勉強会『THE STUDY by THE GUILD』が開催された。 3回目となる今回のテーマは『データ×UXデザイン』。データ活用を第一線ですすめてきた4名が登壇し、講演と、パネルトークが行なわれた。 イベント後半では、データの重要性をチームにどう訴求していくべきか、データを扱える人材をどう育成すべきか、実践を元にしたディスカッションを行われた。本記事ではパネルトークの内容にフォーカスし紹介していく。 【登壇者】 山田

【翻訳】SpotifyとApple MusicをUX視点で比較してみる

本記事はSean McGowan氏(Codalのテクニカルリサーチャー・ライター)が執筆した記事『UX Case Study: Spotify Vs. Apple Music Mobile Apps』を公式に許可をいただき翻訳したものです。『UX Case Study』は連載で、アプリをUXの観点で包括的にレビューしています。本記事が14回目。 今回ケーススタディを行うのは、最も比較されているモバイルプラットフォームのひとつであろう「Spotify」と「Apple Musi

SAPジャパン、デザインシンキングのファシリテーター育成プログラムを提供開始

2018年6月、ERPなどのクラウドソリューションを提供するSAPジャパンはデザインシンキング(デザイン思考)のファシリテーター育成トレーニングコースの提供を始めた。 トレーニングコースは全2日間。受講者が自らが所属する組織でファシリテーターとしてワークショップを実践できるスキルを身に付けることを目的としているという。 実践と座学で学ぶ、デザイン思考 今回のトレーニングコースでは、アイデア出し、プロトタイピング、仮説検証までの実践を一通りおこなう。 本コースはすでにS

「Firefox」アイコン刷新へ向け、フィードバックを募集中

「Firefox」を開発するMozillaは、7月30日にブログにて、Firefoxシリーズのアイコン刷新を告知し、デザイン案を公開した。2016年のMozillaロゴ刷新の際と同様、デザイン案に対してユーザーのフィードバックを募っている。コメントは、ブログ記事の下部から投稿が可能だ。 同社はこれらのフィードバックを踏まえ、ユーザーテストなどを実施した上で最終案を決定する、オープンプロセスを踏む。一方で、並行してタイポグラフィやネーミングの開発も進めており、全く別物になる可

All TurtlesのUXライターが語る、プロダクトを言葉から支えるUXライティングの重要性——All Turtles Jessica Collier

ジョン・マエダ氏が昨年発表した「Design in Tech Report 2017」に、興味深い記述があった。 今後デザインに携わる人が習得しておくべきスキルリストに、“言葉のデザイン”が含まれているのだ。「デザインプロセスにおいてライティングスキルが重要になる」「UXデザインと、ライティングの考え方は似ている」といった主旨の内容が述べられている。 実際2010年代中盤から、デザインプロセスにおいて言葉のデザインを重要視する流れが起きはじめている。GoogleやSpot