デザインビジネスマガジン"designing"

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“社会のあるべき姿”を提示する──安次富隆×齋藤精一が語るグッドデザイン賞フォーカス・イシューの意義

デザインとはなにか──これほど回答が一意に定まらない問いもそうないだろう。

単なる「意匠」を意味する時代はとうに過ぎた。サービス開発や組織づくり、あるいは経営も、もはやデザインの対象としては一般的だ。さまざまな領域においてその力が求められるようになったデザインは、これから社会においてどのような役割を担っていくのか?

「デザインを『社会のあるべき姿を提示するもの』へ変えていかなければならない」─

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50人で評価額2,100億円を越えたNotionに聞く、少数精鋭のプロダクト組織のつくりかた:連載「クリエイティブ組織の要諦」第3回

本記事は、組織イノベーションの知を耕す学びのメディア『CULTIBASE』との共同企画で、双方の媒体に掲載されています。

連載『クリエイティブ組織の要諦』では、デザイナーをはじめとしたクリエイティブ職の組織作りのヒントを得るため、注目企業にインタビューを重ねています。デザイン組織立ち上げを支援してきたMIMIGURI CO-CEO ミナベトモミを聞き手に、組織デザイン/組織開発の両面からヒントを

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【後編】今こそ「デザイン」と「デザインシンキング」の対立に終止符を──田川欣哉×土屋尚史

本記事は、組織イノベーションの知を耕す学びのメディア『CULTIBASE』との共同企画で、双方の媒体に掲載されています。

経産省・特許庁が2018年5月に発出した『「デザイン経営」宣言』は、ビジネスの世界における「デザインの力」の立ち位置を大きく変化させるきっかけとなった。

しかし、日本におけるデザイン経営の振興に大きく貢献してきた二人の人物は、こう語る。「デザインの力によって企業経営や社会を

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【前編】デザイン経営宣言が担った真の意味とは。20年の歴史から紐解く背景──田川欣哉×土屋尚史

本記事は、組織イノベーションの知を耕す学びのメディア『CULTIBASE』との共同企画で、双方の媒体に掲載されています。

経産省・特許庁から『「デザイン経営」宣言』が発表されたのは、2018年5月。それ以降、CDO / CXOポジションの登用事例も増え、デザインに関する議論が経営レイヤーにおいても活発に交わされるようになった。

そこから3年。社会におけるデザインの役割や立ち位置は、どのように変

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デザインはVisionalの文化へ——CDO田中裕一が振り返る3年間の軌跡

2018年、CDO就任時の取材以来、久しぶりに話を伺ったVisional 田中裕一は、近況を意外な言葉で表現した。

「合意形成に時間を使っている」

成長角度を重視するベンチャー・スタートアップにとって、合意形成は時に無駄とも捉えられる。だが、適切な合意形成が現在のVisionalのデザイン経営において、重要な役割を担うと田中は確信を持つ。

その理由は、事業・組織のあらゆるシーンにデザイナー的

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「公共の再編」に、デザインが補助線を引く——公共とデザイン 川地真史・富樫重太

ユーザーインタビューを行い、課題を洗い出し。ワークショップ形式でディスカッションを行い、ユーザー体験の価値を高めるソリューションを選定……これは、都心にオフィスを構えるスタートアップのワンシーンではない。行政機関である兵庫県神戸市が行った、生活保護業務のサービスデザインでの一コマである。

神戸市の他にも、クリエイティブ枠での採用を実施している千葉県市川市、そしてChief Design Offi

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しなやかに、変わり続けよ。デザイナーとして走り続けるために——THE GUILD小玉千陽

「現代のデザイナーに求められるスキルセットを答えよ」

この問いに明確に答えられる人は、そういないのではないか。

無論、各々の経験から一定のリストは作れるかもしれない。だが、「デザイナー」の職域も「デザイン」という言葉が指す意味も、「デザインする対象」も拡大し続ける中、そのスキルセットは本当に汎用的かと聞けば自信を持って首を縦に振れる人はどれだけいるだろう。

ここ数十年だけを振り返っても、デザ

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毎年多数の新規事業を生み続ける、エムスリー流事業創造の要諦:連載「0→1デザイナー」第2回

本記事は、MIMIGURIが運営する、組織イノベーションの知を耕す学びのメディア『CULTIBASE』との共同企画です。本記事は双方の媒体に掲載されています。

サービスの立ち上げと成長フェーズでは、デザイナーに求められる素養もスキルも異なります。特にプロダクトの0→1を支えるデザイナーには、何もないところから、事業の根幹を見極め、形にしていくさまざまな力が求められるでしょう。

いま名を知られる

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Webデザインの旗手は、なぜ事業会社へ——Visional田渕将吾

アートディレクター田渕将吾は、転職の“挨拶”をしなかった。

2020年、彼はアートディレクターとして在籍していたAID-DCC Incから、「ビズリーチ」「HRMOS」などを運営するVisionalに移籍。しかし、そのことはSNSでも、自身が運営するWebデザインギャラリー『S5-Style』、ポートフォリオサイト『S5-Studios』でも一切語られてこなかった。

これまで、世界最大級のデザ

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デザインは手段。事業家たるデザイナーの肖像——エムスリーCDO 古結隆介

「事業家」という言葉がある。

「起業家」とならび、ベンチャー・スタートアップでは比較的耳馴染みのある言葉だ。

会社を立ち上げビジョンを描くのが「起業家」とするなら、事業を生み出し成長させるのが「事業家」。両方を兼ねる人も少なくないため一緒くたに語られがちだが、そこには明確な違いが存在する。

他方で、「デザイナー出身の起業家」という言葉は聞かれるが、「デザイナー出身の事業家」について言及される

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