デザインビジネスマガジン"designing"

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イノベーションデザインを民主化せよ——NEWh神谷憲司

日本でも政府を挙げて推進する対象となり、もはや誰もが知る言葉となりつつある「イノベーション」。1912年にオーストリアの経済学者ヨーゼフ・シュンペーターによって提唱されてから一世紀以上、かのピーター・ドラッカーやクレイトン・クリステンセンなど、数多くの識者たちがそのメカニズムについて思索を重ねてきた。

しかし、未だその探求は発展途上。そんな中、「デザイン」の方法論を応用し、イノベーションの創出に

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組織のプロたちは、あえて“組織の定石”を無視した——MIMIGURI誕生の足跡

2021年3月15日、ミミクリデザインとDONGURIは合併し、株式会社MIMIGURIとしてスタートすると発表した。資本業務提携に伴う横断経営を発表したのが、2020年3月3日。わずか一年足らずで、両者は「一つのチーム」となる意思決定をした。

しかし、その実を聞くと「組織作りのプロ」がやるとは思えない話が聞こえてきた。

「合併へ向かうには、ホールディングス化を経て段階的に」が定石にも関わらず

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デザイナーではなく、デザインを探究し続ける“観測者”でありたい——DONGURIミナベトモミ

DeNA、ビズリーチ、クックパッド、エムスリーのデザイン組織やPdM組織推進。Wonde等のライフスタイルプロダクトの事業開発、FiNC等のサイトリニューアル……。ある「デザイナー」が率いる企業が支援したプロジェクトの一例である。

その企業の名は、DONGURI。創業者のミナベトモミ氏は、家電メーカーのプロダクトデザイナー、フリーランスを経て、DONGURIを設立。世界的なアワードでの受賞歴もあ

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コイニー創業期を支えた二人が語る、“1”を生み出す猪突猛進の姿勢:連載「0→1デザイナー」第1回

本記事は、Mimicry DesignとDONGURIが運営する、組織イノベーションの知を耕す学びのメディア『CULTIBASE』との共同企画です。本記事は双方の媒体に掲載されています。

サービスの立ち上げと成長フェーズでは、デザイナーに求められる素養もスキルも異なります。特にプロダクトの0→1を支えるデザイナーには、何もないところから、事業の根幹を見極め、形にしていく様々な力が求められるでしょ

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「衝動」に忠実に、問いと遊びをデザインし続ける——ミミクリデザイン安斎勇樹

デザインが価値を発揮する領域は、ますます広範囲になってきている。経営、事業、構造、組織——。さまざまなファクターが複雑に絡みあった難題にこそ、デザインの力が求められている。

そんな中、「問い」にデザインを応用するのがミミクリデザインCEOの安斎勇樹氏だ。資生堂のビジョン浸透にや京セラの新規事業創出、シチズン時計のインナーブランディングなど、数々の集団の創造性を引き出し、複雑な課題解決をファシリテ

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デザイン、クリエイティブという枠さえ不要——“逸脱”を掲げるDEが目指す姿

2020年12月31日、タイムラインを眺めていると思いもしない投稿が流れてきた。ブランドスタジオ『カラス』代表で、親会社エードットの取締役副社長も務めていた牧野圭太氏の退任報告だ。

エードットの副社長、そしてグループ会社のカラスの代表として数多くのインパクトのあるクリエイティブを世に送り出してきた同氏の退任には、多くのコメントが寄せられていた。年明けには次なる挑戦として新会社『DE(ディーイー)

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事業会社がなぜ受託?多様ではなく“多価”を追うスマイルズ・クリエイティブ本部の姿勢

「あなた自身の経験を教えて下さい」

スマイルズCCO(Chief Creative Officer)野崎亙は、企画を練る時そんな言葉を投げかける。

同社は、食べるスープの専門店『スープストックトーキョー(以下、SST)』や、ファミリーレストラン『100本のスプーン』、ネクタイ専門店『giraffe』などを運営。これまで彼らは、マーケティングから得られる定量情報に裏打ちされたニーズではなく、つね

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「カルチャー」こそクリエイティブの次なる主戦場——KESIKI井上裕太

プロジェクトマネージャー・井上裕太。

KESIKIパートナー、Whatever CorpDevディレクター、quantum Executive Fellow、GO FUNDアドバイザー、そしてグッドデザイン賞の賞審査員——肩書きだけを並べると、一体何者か不思議に感じるかも知れない。

2020年までは、TBWA HAKUHODO傘下で立ち上がったスタートアップスタジオquantumを創業から牽引

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長谷川踏太——「退屈」を嫌う、あるクリエイティブ・ディレクターの半生

「デザイン」の領域が拡張し続ける昨今、デザイナーとして明確なキャリア展望を描くことが、どんどん難しくなっている。それでも、「刺激的な仕事を手がけていきたい」と思うデザイナーは少なくないだろう。エキサイティングな場所に身を置き続けるためには、いかなる思考でキャリアを築いてゆけばいいのだろうか。

この問いについてヒントを得るべく、カジュアルギフトサービスを運営するギフティのCCO(Chief Cre

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これでもまだまだ道半ば。約半数が外国籍、メルカリ・エンジニア組織の挑戦——連載「クリエイティブ組織の要諦」第2回

本記事は、Mimicry DesignとDONGURIが運営する、組織イノベーションの知を耕す学びのメディア『CULTIBASE』との共同企画です。本記事は双方の媒体に掲載されています。

昨今、クリエイティブ職の人材を社内で集約し、「デザイン組織」「エンジニア組織」といった、機能別組織を組成する流れが強まっています。ただ、クリエイティブ職は成果を定量的に計りづらく、他職種に比べマネジメントコスト

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