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designing|デザインビジネスマガジン

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デザインの可能性を探究するメディア『designing』のnoteです。事業に寄与するデザインから、クラフト・クリエイティブ、デザイン思想・倫理、広義にデザインと捉えられる活動ま… もっと読む
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2022年5月の記事一覧

designingはメディアからプラットフォームへと向かう第一歩を踏み出しました

本日、designingは今後の活動拠点となる新たなWebサイトを公開した。 この機に、これまでnoteで展開してきたWebメディアの機能を移行、コンテンツに限らずさまざまな価値発揮をするために、足場を整えた形となる。 これは、単に(自由度のある)独自サイトに移るということではない。正直、純粋な“メディア事業”と捉えるならば、読者も一定集まっており、関係性もあるnoteを中心に展開していくほうが、間違いなく効率は良いだろう。何より、designing自体noteを舞台にス

「つくれないという呪い」を解くため、デザインを拡張し続ける──NOT A HOTEL井上雅意

「自分はずっと、“つくれない側”の人間だと思っていました」 照れくさそうにそう語るのは、“自宅にも別荘にもホテルにもなる”住空間サービスを提供するスタートアップ・NOT A HOTELのCXO、井上雅意。 外資系メーカーにて、携帯端末のUIデザイナーとしてキャリアをスタート。その後IT業界に足を踏み入れ、領域もUX、事業、組織へと拡大。直近ではメルカリのCXOも務めた。 そのキャリアを見ると、「つくれない」どころか、常にその領域を拡張しながら、「つくり続けてきた」デザイ

デザインドリブン“ではない”組織を乗りこなす4つの視点

デザインとは何か——。 Appleのプリンシパルエンジニアであったケン・コチエンダは、著書『Creative Selection Apple 創造を生む力』で、以下のスティーブ・ジョブズの言葉を引用した。 「デザインとは、どのように機能するかだ(design is how it works)」 シンプルで掴みどころがなく、考えさせられる言葉だ。ユーザーが惹かれるのは、プロダクト自体であり、形態は機能に従う。機能にまつわるあらゆるものがデザインである。デザインは目的のため

人とプロダクトの幸福な関係をデザインする──THE 米津雄介

「わからないんですが……」 「もやもやしているんですが……」 そんな前置きのもとに、丁寧に選ばれた言葉は信頼できる。 誰かが語った言葉を借用するのではなく、自分の中から言葉を生み出していくこと。THEというブランドを手掛ける米津雄介は、そんな「わからない」を使いながら、丁寧に言葉を生み出していく人物だ。 ちょうど10年前の2012年、good design companyの水野学、中川政七商店の十三代中川政七、PRODUCT DESIGN CENTERの鈴木啓太とともに