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デザイナーでありCEOの若手が語る『若手社長デザイントーク』 #cxonight

2018年6月15日、CXO Night#3『デザインを越境せよ』が開催された。

今回は第一線で活躍している若手、シニアにパネルディスカッション形式で登壇。スタートアップにおけるデザイン役員の重要性、マネジメント、事業作りにおけるデザイナーが果たすべき役割についてパネル形式で語られていく。

1つ目のセッションテーマは『若手社長デザイントーク』。株式会社piconの山口翔誠氏、株式会社UNDEFINEDの若月佑樹氏が登壇。モデレーターを株式会社FOLIOの広野萌氏が担当した。

本記事では、セッション内で話されたいくつかのパネルをピックアップして紹介していく。

【登壇者】
山口 翔誠
@shosemaru
株式会社piconのCEOでデザイナのプロダクト屋です。@talkroom_main で未来の電話を再発明します。

若月 佑樹@yukiwakatsuki
株式会社UNDEFINED 代表取締役 デザイナー
NYAGO というアプリを作っています。アンディファインドという会社のCEOとデザイナをやっています。

広野 萌@hajipion
株式会社FOLIO CDO
早稲田大学文化構想学部卒。ヤフー株式会社にて、主に新規事業・全社戦略の企画やアプリのUX推進に携わる。2015年、株式会社FOLIOを共同創業しCDOに就任。国内株式を取り扱う10年ぶりのオンライン証券を立ち上げる。代表作に「inShade」「INTEMPO」など。

デザイナーでありCEOを担っている人の業務の範囲

1つ目に紹介するパネルは「デザイナーでありCEOを担っている人の業務の範囲」について。

広野:日によってマチマチだとは思いますが、もし具体例を出せるようであれば教えて頂きたいです。

若月:プロダクトを作るフェーズによって違うとは思うんですが、今は開発フェーズというより仕様をデザインに落とし込むフェーズなので、ほぼ八割はデザインですね。残りはエンジニアとのコミュニケーション等に徹しています。

広野:デザインという言葉は結構広義だなと思うんですが、Sketchで作るUIだけでなく、遷移やUXに近しい領域も?

若月:UIだけですね。ほかはPMが担当してくれています。プロモーション等も担当しているPMのメンバーが、ユーザーフロー等も決めています。僕はSketchでUIを作りプロトタイプにし、レビューを受ける。単純なUIデザイナーとしての仕事ですね。分担としてはかなり変わっていると思います。

山口(以下・しょせまる):piconは、先週まで僕とエンジニアのふたりだけで、デザインを含むあらゆる業務をやっていました。ただ今週からデザイナーがもうひとり入ったので、彼女にデザインは渡していこうとしています。

広野:それはCEOとしては大切な選択ですね。しょせまるくんはデザインをせず任せていきたいという感じなんでしょうか?

しょせまる:僕個人としてはデザイナーとしてやっていきたいという想いはあります。ただ、新しく入った人が僕よりも優秀なので、メインは彼女に任せ、僕はそのアシスタントをすることが事業的には良いと思っています。

若月:そういう意味では僕もデザイン自体が好きなので、自分でやっていたいという思いはありますね。ただ、しょせまるさんと同じようにフェーズが変わって、自分より優秀なデザイナーを入れ、担当して貰う方が良いと思う日は来ると思っています。いちデザイナーとしてはさみしいですが、事業的な選択ですね。

デザイナー社長ならではのメリット、デメリット

2つ目に紹介するパネルは「デザイナー社長ならではのメリット、デメリット」。スタートアップの創業期ならばある話だが、プレイヤーであり経営者であることは決して楽ではないはずだ。特にビジネスサイドではなくプロダクトサイドにも関わるデザイナーだからこその違いがあるのではないだろうか。

広野:せっかくなので、最初はデメリットからいきましょうか。

しょせまる:ぼくはクリエイター気質なので、UIでもCIでも一番を取りたいという気持ちがあり、とにかく突き詰めたい。一方で社長業もやらなければいけない。ひとつを極めたいけど、プレイヤーとして極めるのは難しいというのはあると思っています。

若月:やはり職業柄アポが多いので、作業が中断してしまいます。するとデザインができず開発ができないしプロダクトもリリースできない。作業が後ろ倒しになってしまうという課題感はありますね。社長としての自分とデザイナーとしての自分を切り替える難しさもあります。

広野:プロダクトにおけるボトルネックになりやすいですよね。ではつづけてメリットをお願いします。

しょせまる:CEOとして自分の好きなようにデザイナー組織を作っていけることですね。自分のやり方で皆がアウトプットを作りやすい環境作りを注力できる。極論自分が全ての裁量を持ってやれるので、デザイナードリブンでpiconらしいアウトプットを作っていける楽しさはありますね。

若月:僕も近いとこで、組織をデザインすることですね。Airbnbもデザイナーが創業メンバーにいることで、イケてるブランドを作り上げている。同様に、イケてる会社を作るためにデザイナーが社長をやるのも悪くないと思いますね。

広野:僕が個人的に思っているのは、ふたりともコミュニケーション系のプロダクトを作っているからCEOでありデザイナーであることがマッチするんだろうなと思うんですよね。FOLIOでは、金融系は社長が担当し、サービスは僕が担当するという形で、それぞれの専門に応じて役割を分担しました。ただコミュニケーションサービスの場合、コミュニケーションというサービスの核が、デザインによって大きく価値を変えてしまいます。コミュニケーションサービスにおいてはCEOでありデザイナーというのは成功に近づけやすいアプローチかも知れませんね。

今後目指しているキャリアと学生に伝えたいこと

最後に紹介するパネルは「今後目指しているキャリアと学生に伝えたいこと」。

会場には20−30人ほどの学生の姿もあり、若手ならではのパネルが注目を集めた。それぞれどういったビジョンを描いているのだろうか。

若月:僕は今の会社をとにかくカッコいい会社にしたいと思っています。たとえばAppleで働いていた、Airbnbで働いていたというような、カッコいいブランドを目指していきたい。そのために、UNDEFINEDのカルチャーにもある「イケてるものを作る」ことを徹底していきたいですね。

しょせまる:piconは会社というよりもラボ、発明研究所のような場にしたいと思っています。僕自身、プロダクトを作っているときが何よりも楽しいので、作り続けられるような状態でありたいですね。特にエグジットとかの狙いはなく、ゆるく運営し続けるためのパワーを貯めていきたいと思っています。

広野:では最後に、学生さんに伝えたいことをお願いします。

しょせまる:僕は学生のうちにやれることをやっておいた方がいいなといいたいですね。僕の場合学生のうちのリア充さは今のサービスにも効いてくるものですし、さまざまな経験を積むことは、後々の仕事にも生きてくる。そのための経験値を貯めておいたほうがいいかなと思います。

若月:一番は「自分がこれをやっている状態が好き」といえる状態であり続けることが大切だと思っています。満足している人ってそれ自体が好きだから続けられるし、成果につながる。自分が信じられるものをやるのが良いと思いますね。

img: Speaker Deck(@tsubotax)

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デザインビジネスマガジン"designing"

designingはデザインとビジネスの距離を近づける"デザインビジネスマガジン"です。ビジネスパーソンがデザインに関心を持ち、デザイナーがビジネスを理解する機会提供をコンテンツを通して行い、社会のデザインリテラシー向上を目指します。

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