【セッションの意図】若手クリエイターの、今日までを拓いてきたものづくり:Featured Projects2023
2023年4月8〜9日に開催する、デザインの祭典『Featured Projects2023』。
本イベントでは、トーク、マーケット、展示をはじめ多様な「クリエイター」を取り巻くプログラムを用意しています。
その中でも着目いただきたいのが、全10のトークセッション。
いずれも、本活動が掲げる“よいものづくりは、明日を拓く”という言葉にもとづき、いま“よいものづくり”を考える上で対話、向き合っていきたいテーマを設定。第一線で活躍される素晴らしいトップクリエイター・デザイナーの方々にご登壇いただき、開催を予定しています。
それぞれのセッションがなぜ今向き合うべきテーマなのか、登壇者の意図は。本記事では、その設計の裏側を紹介していきます。今回取り上げるのは、『若手クリエイターの、今日までを拓いてきたものづくり』です。
セッション紹介
概要
情報の得やすさや発信のしやすさ、ツールの進化……クリエイターを取り巻くものづくりの環境は劇的に進化しました。誰もが、よいものを生み出し世の中に問いやすくなった。その一方で、頭角を現すことが難しくなった側面もあるのではないでしょうか。 では、その中でも若くして活躍するクリエイターは、いかにして機会を掴み、今日までを切り拓いてきたのか。その道筋ときっかけを今話題の若手クリエイターに訊きます。
登壇者
セッションの意図
「若手」というくくりでセッションを設定すべきか、実は少し議論がありました。
もちろん、積み上げた経験に基づく“実力”は間違いなく存在しますが、デザイン・クリエイティブという領域は着実に年齢による実力差が埋まりやすい環境が整ってきています。
ツールや情報へのアクセスのしやすさは劇的に下がりましたし、SNSをはじめとする発信ツールも普及し、突如“見出される”といった機会も一昔前から比べると確実に増えたのではないでしょうか。事実ここ10年弱、若手クリエイターやアーティストがSNSやYouTubeなどで権威ある人物からフックアップされることも珍しくなくなり、実力に基づいた評価をする土壌は着実に耕されきています。
だからこそ、「若手」とくくり、その中での議論をすることは最早当人たちにとっても失礼なのではないか…と思ったのです。
ただ、セッションを考える中で、(登壇者とは別の方ですが)実際に若手のクリエイターの方々と話をして見ると、世代ならではの課題感や問いが存在することが分かってきました。
誰でも発信しやすくなったからこそ、その中で「目立つ/頭角を現す」のはより難しくなっているのではないか?
目立つこと、発信することを苦手とするクリエイターにとっては、逆に厳しい時代なのではないか?
制作にかかる高度なツールが劇的に扱いやすくなったことで、“実力”はむしろ可視化されづらくなったのではないか?
こうした問いと向き合いながら、今の時代を生きる若いクリエイター・デザイナーはよいものづくりと向き合っている——そう考えると、あえて「若手」という枠組みでお話を聞くことにも意味があるのではないかと感じるのです。
今回登壇をお願いした皆様は、領域こそ様々ながら各々の持ち場で若いながらも着実に成果を残されている方々。そのご経験、道筋からいかに今の時代を生きているのかを紐解ければと考えています。
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