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【セッションの意図】音楽を拡張するクリエイティブ:Featured Projects2023

2023年4月8〜9日に開催する、デザインの祭典『Featured Projects2023』。

本イベントでは、トーク、マーケット、展示をはじめ多様な「クリエイター」を取り巻くプログラムを用意しています。

その中でも着目いただきたいのが、全10のトークセッション。

いずれも、本活動が掲げる“よいものづくりは、明日を拓く”という言葉にもとづき、いま“よいものづくり”を考える上で対話、向き合っていきたいテーマを設定。第一線で活躍される素晴らしいトップクリエイター・デザイナーの方々にご登壇いただき、開催を予定しています。

それぞれのセッションがなぜ今向き合うべきテーマなのか、登壇者の意図は。本記事では、その設計の裏側を紹介していきます。今回取り上げるのは、『音楽を拡張するクリエイティブ』です。

セッション紹介

概要
音楽ほど劇的な変化を遂げ続けるクリエイティブの分野は他にないのではないでしょうか。ほんの数十年前は、店頭に並び「ディスク」を吟味し、たくさんのディスクを持っていればヒーローだった。それが、パッケージは「音源」というデジタルデータになり、専用のプレイヤーはスマホになり、「購入」は「サブスク」へ変わり…。いまや、手元のデバイスで瞬時に数百万曲へアクセスできるのが当然になりました。

同時に、音楽の活かし方や流通も劇的に変わり、SNS経由で流行が生まれたり、有名YouTubeチャンネルに特集されて注目されたりするなど、音楽との接点も拡張。最早数年前の常識で「音楽」を捉えていては、すぐに時代遅れになる状況でしょう。本セッションでは、こういった変化の中で、音楽にまつわるクリエイターは何を考え、どのように表現しているのかを探索。音楽を取り巻くクリエイティブの現在地を紐解きます。

登壇者

セッションの意図

ここ数十年、音楽に一定親しんで来た方であれば、その劇的な環境変化は身をもって理解されているのではないかと思います。

音楽好きといえば、CDやレコードを棚一杯に並べているのが当然……といった世界から、気がつけば音楽は「パッケージを買う」ものから「ダウンロードする」ものになり、「配信されるもの」に変わってきました。音楽プレイヤーも、CD・MDプレイヤーから、iPod、そしていまはスマホで再生するのがほぼ一般的。寧ろパッケージでの購入は、アーティストの応援であったり自身のアイデンティティを表す物になったりと異なる「意味」さえ持つようになりました。

同時に、音楽の流行の生まれ方も大きく変わっています。テレビやラジオといったマス媒体、HMV、タワレコのようなCDショップが流行の中心地だった時代から、iTunes StoreのDL数、配信サービスの再生数、YouTubeの再生回数やアルゴリズム、TikTokでいかにカバーされるか……などオンライン、かつどちらかと言えば“リスナー側”にその中心が移ってきているようにも感じます。

音楽にまつわるクリエイティブといえば、一昔前は「ジャケット」「広告」「MV」「Webサイト」といった宣材一式で世界観を作れば良かった。それもいまや、プロモーションの仕掛けた方が多様になると共に、クリエイターに求められるアプローチ・創造性の幅も劇的に広がってきています。同時に、そうしたクリエイターの力が、音楽の可能性や楽しみ方をさらに拡張する事例も増えてきました。

これからの時代、クリエイティブはいかに「音楽」を取り巻く世界を変えていけるのか。そんな可能性を探るのが本セッションの趣旨です。言うまでもなく、登壇者は様々な角度から音楽を取り巻くクリエイティブを手掛けてきた方々。

各々のアウトプットの話はもちろん、そこから見える「音楽を取り巻くクリエイティブの未来」を探っていきます。

▼トークセッションチケットの申込はこちらから