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【セッションの意図】変わり続ける社会で、デザインから考える復興:Featured Projects2023

2023年4月8〜9日に開催する、デザインの祭典『Featured Projects2023』。

本イベントでは、トーク、マーケット、展示をはじめ多様な「クリエイター」を取り巻くプログラムを用意しています。

その中でも着目いただきたいのが、全10のトークセッション。

いずれも、本活動が掲げる“よいものづくりは、明日を拓く”という言葉にもとづき、いま“よいものづくり”を考える上で対話、向き合っていきたいテーマを設定。第一線で活躍される素晴らしいトップクリエイター・デザイナーの方々にご登壇いただき、開催を予定しています。

それぞれのセッションがなぜ今向き合うべきテーマなのか、登壇者の意図は。本記事では、その設計の裏側を紹介していきます。今回取り上げるのは、『変わり続ける社会で、デザインから考える復興』です。

セッション紹介

概要
2011年3月11日の東日本大震災。震災から10年以上が経った現在も、多くの地域は未だ復興の過程です。その中では、環境変化や新たな自然災害、感染症、戦争…といった社会情勢の影響も受け続けてきました。他方で、私たちが携わる「デザイン」という分野には、未来を拓いてゆく可能性と責任があると信じています。復興とデザイン。これまでデザインが果たしてきた、そしてこれから担っていける役割について議論します。

登壇者

セッションの意図

「震災」「復興」

これらの言葉を議題に挙げるのはそれ相応の覚悟が必要だと考えています。もちろん、誰しもに関係する話であり、たとえ幾年を経ても考え続けるべきテーマではある。ただ、その言葉に対しては様々な思いを持つ方がいるからこそ、覚悟をもって扱うべき…そう考えているのです。

今回、復興と題したセッションを設計したのは、コロナ禍や戦争があったからこそです。震災と向き合いながらも、我々は次々と形を変えて訪れる様々な災いに対して、復興していかなければならない。私たちがいまだ続く東日本大震災からの復興の道筋から学び得たものは、きっと次なる復興にも活かせるはず、活かしていかなくてはいけない。そう思い、このセッションは設計されました。

デザインやクリエイティブ、ものづくりといった領域は、打撃を受けた日々の生活を直接的に復興させるという意味では、寄与できる範囲は多くないかもしれません。ライフライン・エッセンシャルワークといった分野ではないと言い換えられるかもしれません。

それでも何か、自分の携わる「ものづくりやデザイン」の分野を通してできることがあるのではないか。今回登壇されるお二方もそう捉えられる方々だと考えています。

芦沢さんが立ち上げられた石巻工房は、東日本大震災の際に、復旧・復興を支える場としてスタートしたもの。家財を失った地域の方のDIYをサポートしたり、家具作りを支援したり…当初はその名の通り“工房”として立ち上がったものです。それが紆余曲折を経て、被災地支援活動、家具ブランドとして展開されてきました。

鈴木さんが所属するヤフーは、石巻に拠点を作り直接的な支援をしたり、緊急災害対応の仕組みの構築や、チャリティーオークション等で寄付を継続的に行うなどしてきています。3月11日に「3.11」と検索すると1検索あたり10円寄付される「検索は、チカラになる。」プログラムは、2014年からはじまり現在も続いています。

両者の活動の背景、及びそこにある想いはどのようなものか。それらをもとに、今後の東北、および次なる復興へどのように前向きな影響を与えられるのか。「復興」そして「震災」を考え続けるためにも、この問いと向き合うセッションへ是非ご参加ください。

▼トークセッションチケットの申込はこちらから


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