inVision、デザイナー向けプロダクト開発者に向け5.6億円のファンド『Design Forward Fund』を設立。デザイナーがより良く働ける環境を目指して
「inVision」や「inVision Studio」などデザイナー向けツールを開発するinVisionは、デザイナー向けプロダクトを開発するスタートアップに向けて投資する、ファンド『Design Forward Fund』を設立した。
本ファンドの設立について、サイト内では以下のように語られている。
今日のデザイナーは、組織内でこれまで以上に重要な役割を担っています。しかし、彼らは取り組む課題と同等に、ハイレベルなツールやテクノロジーがまだたりていない。私たちは、このギャップを埋めるツールを生み出す起業家を探し、次世代のデザインにおける力になろうとしています。(抄訳)
Design Forward Fundの対象となるのは、「デザイナー向けに大きな変化をもたらすツールや手段を作っている人々や企業」。提供されるのは資金だけで無く、同社が抱える世界350万人以上のユーザーコミュニティとの接点作りや市場参入サポートなど、プロダクトの成功もサポートする。
デザイン界隈で高い認知を得る同社ならではのインフラを活かしたサポートというわけだ。
国内でもGoodpatchによるプロトタイピングツールの「prott」や、STUDIO, Incのデザインツール「studio」などいくつかのデザインツールは登場しているが、まだまだ国内外で幅広い認知とまではいっていない。
より良いツールが広まることでデザイン業務が効率化され、単純なデザイン作業以外にリソースを割けるようになるほか、よいコラボレーションツールはクライアントのデザインリテラシー向上にも繋がるだろう。
事実、TechCrunchの記事によるとinVisionのユーザーの7割は非デザイナーだという。
最近元気なinVisionだが、Design Forward Fundがどのような影響をもたらすのか。国内外の動向が今後も気になるところだ。