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SAPジャパン、デザインシンキングのファシリテーター育成プログラムを提供開始

2018年6月、ERPなどのクラウドソリューションを提供するSAPジャパンはデザインシンキング(デザイン思考)のファシリテーター育成トレーニングコースの提供を始めた

トレーニングコースは全2日間。受講者が自らが所属する組織でファシリテーターとしてワークショップを実践できるスキルを身に付けることを目的としているという。

実践と座学で学ぶ、デザイン思考

今回のトレーニングコースでは、アイデア出し、プロトタイピング、仮説検証までの実践を一通りおこなう。

本コースはすでにSAPが他国で展開しているもの。過去の受講生は、非SAPユーザーが過半を占める。昨年から、日本のSAPユーザー向けにも展開をはじめ300人以上が受講。今年6月よりSAP製品の導入有無にかかわらず、全ての業界・規模の企業を対象として提供をはじめたものだ。

2日間のトレーニングでは座学とワークショップが組み合わされているという。トレーニングプログラムの半分以上がワークショップで構成される点も特徴的だ。

講座の形式は、1ヶ月に約1回開催されるクラスルーム形式と、10名以上が一度に参加する場合の一社向けトレーニングの2パターン。1社向けにワークショップだけをプログラムした「Design Thinking 体験ワークショップ」も同時に提供される。トレーニングプログラムは以下の通り。

【1日目】
・デザインシンキングとは何か
・課題設定の方法
・調査の方法
・得られたデータをまとめる方法
【2日目】
・データに基づいて、お客様の課題解決のためのアイデア出し
・プロトタイプの作成
・プロトタイプの検証
・デザインシンキングがどういうところで使えるのかの議論

デザインシンキングとSAP

1972年にドイツで創業されたSAPは、もともとERPパッケージなどを主力製品として提供してきた。しかし事業の伸び悩みを背景に、新たなプロダクト作りのアプローチを模索。顧客の課題解決を共に考える手法として2004年からデザイン思考を取り入れてきたという。

デザイン思考に関て、SAPのビジネス・ディベロップメント・スペシャリスト小松原威氏は2017年8月のインタビューでこう話している。

ERPの時代は『答え』が決まっていました。グローバル企業の真似、ベストプラクティスの真似をすればいい、納期を短縮すればいい、生産管理システムを回せばいいんだと。しかし非連続的で破壊的なイノベーションが起こるデジタルエコノミーの時代になると、答えはわからない。デザインシンキングでなければ我々も解決策が出せないのです。(WORKSIGHT より )

source/img: SAP

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