“その先”をみつめる、デザインの視点——2021年度グッドデザイン賞フォーカス・イシューが公開
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“その先”をみつめる、デザインの視点——2021年度グッドデザイン賞フォーカス・イシューが公開

2021年5月21日、日本デザイン振興会は2021年度のグッドデザイン賞・フォーカス・イシューのテーマを発表した。

フォーカス・イシューは、受賞作品を題材に、各分野における最新デザインとその価値を伝える取り組み。グッドデザイン賞審査委員のなかから選ばれた“フォーカス・イシュー・ディレクター”が、その年の応募作品を審査する過程で「これからの社会における課題や可能性と、デザインが果たし得る役割」について議論し、それぞれが自ら立てたテーマに沿って最終的な提言をまとめていく。

今年度のテーマとディレクターは以下の通り。それぞれの詳細はフォーカスイシューのサイトにも記されているので、参照いただきたい。

完成しないデザイン:飯石藍氏
将来世代とつくるデザイン:石川善樹氏
時間がかかるデザイン:田中みゆき氏
まなざしを生むデザイン:原田祐馬氏
共生のためのデザイン:ムラカミカイエ氏

2015年に始まったフォーカス・イシューは、これまでにも提言という形で、デザインが持つさまざまな可能性を社会に示してきた。それらは、私たちが「デザインに何ができるのか?」を考えるうえでの示唆である。それと同時に、デザインに携わるすべての人々にが新たな視点を獲得し、未来への可能性を見いだす後押しでもある。

日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨活動であるグッドデザイン賞を通し、長きにわたってデザインの可能性と向き合ってきたデザイン振興会だからこそ、説得力を持って成し得る活動といえる。

なお、今年度designingはフォーカス・イシューに情報発信に伴走させていただくこととなった。審査会の取材や、ディレクターへのインタビューなどの企画・制作を中心としたサポートを予定している。

designing自身、「本来は多くの人が議論に加わるべき課題やテーマ」に対し、デザインという大きな枠で何ができるかを考え・議論する機会を作りたいと以前より考えてきた。フォーカス・イシューは『グッドデザイン賞』という枠組みを活用し、それに近い形の活動を展開しており、編集部としても以前より関心を寄せていた活動だった。

決して特定の“答え”を導いたり、優秀作を決める活動ではないからこそ、デザインの可能性の兆しを届けられると感じている。是非、続報を期待いただきたい。

参考情報
- 昨年度フォーカス・イシュー最終提言

- グッドデザイン賞公式note

[文]栗村智弘[編]小山和之

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