デザインビジネスマガジン"designing"

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毎年多数の新規事業を生み続ける、エムスリー流事業創造の要諦:連載「0→1デザイナー」第2回

本記事は、MIMIGURIが運営する、組織イノベーションの知を耕す学びのメディア『CULTIBASE』との共同企画です。本記事は双方の媒体に掲載されています。

サービスの立ち上げと成長フェーズでは、デザイナーに求められる素養もスキルも異なります。特にプロダクトの0→1を支えるデザイナーには、何もないところから、事業の根幹を見極め、形にしていくさまざまな力が求められるでしょう。

いま名を知られる

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デザイン読書補講 6コマ目『パン屋の手紙——往復書簡でたどる設計依頼から建物完成まで』

はじめまして。中村将大ともうします。ふだんはデザインの教育を中心に仕事をしています。すでにこの『デザイン読書補講』で、連載をされている吉竹遼さんと、これから月ごとに交代しながら記事を更新していきます。デザインの実用書はもちろん、それをささえる教養となるもの、視点や考えのヒントになるものなどなど、いわゆるデザイン本に限らず、紹介していこうと考えています。みなさんがデザインに携わるどこかで、この記事が

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Webデザインの旗手は、なぜ事業会社へ——Visional田渕将吾

アートディレクター田渕将吾は、転職の“挨拶”をしなかった。

2020年、彼はアートディレクターとして在籍していたAID-DCC Incから、「ビズリーチ」「HRMOS」などを運営するVisionalに移籍。しかし、そのことはSNSでも、自身が運営するWebデザインギャラリー『S5-Style』、ポートフォリオサイト『S5-Studios』でも一切語られてこなかった。

これまで、世界最大級のデザ

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デザインで環境を「脱構築」する——書評『マイノリティデザイン』

「弱さ」は不可避だ。どうがんばってニュートラルになろうとしたところで、人は無色透明になり続けることができない。何かを選択すれば、「強者」の立ち位置につくのか、あるいは「弱者」の側につくのかが、半ば自動的に決まる。そしてその図式を崩すことは難しく、それぞれの立場から「弱さ」と向き合うことになる。

マジョリティ(多数派)とマイノリティ(少数派)の関係も、この「強者」と「弱者」という図式とパラレルにあ

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“その先”をみつめる、デザインの視点——2021年度グッドデザイン賞フォーカス・イシューが公開

2021年5月21日、日本デザイン振興会は2021年度のグッドデザイン賞・フォーカス・イシューのテーマを発表した。

フォーカス・イシューは、受賞作品を題材に、各分野における最新デザインとその価値を伝える取り組み。グッドデザイン賞審査委員のなかから選ばれた“フォーカス・イシュー・ディレクター”が、その年の応募作品を審査する過程で「これからの社会における課題や可能性と、デザインが果たし得る役割」につ

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デザイン読書補講 5コマ目『バイナリ畑でつかまえて』

こんにちはこんばんは、吉竹です。

この『デザイン読書補講』は「デザインを学び始めた人(主に学生)の世界を少しでもひろげられるような書籍をおすすめする」をコンセプトに連載しています。

わたしの自己紹介や、この連載が生まれた経緯は1コマ目『UX・情報設計から学ぶ計画づくりの道しるべ』で書いていますので「どういう人が書いているんだろう?」と気になった方は合わせて読んでみてください。

今日の1冊デザ

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行動は「創造」ではなく「編集」せよ——書評『行動を変えるデザイン』

現代社会における大きな潮流として、「行動はデザインできる」という考え方がある。UXという概念がこれほど浸透していることからもわかるように、こうした考え方はもはや当たり前のものと見なされている。最近では行動科学の知見を応用し、従業員や顧客の行動を変化させるために、Chief Behavioral Officer (CBO:最高行動責任者)と呼ばれる役割を設けている組織もあると聞く。

では具体的に「

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デザインは手段。事業家たるデザイナーの肖像——エムスリーCDO 古結隆介

「事業家」という言葉がある。

「起業家」とならび、ベンチャー・スタートアップでは比較的耳馴染みのある言葉だ。

会社を立ち上げビジョンを描くのが「起業家」とするなら、事業を生み出し成長させるのが「事業家」。両方を兼ねる人も少なくないため一緒くたに語られがちだが、そこには明確な違いが存在する。

他方で、「デザイナー出身の起業家」という言葉は聞かれるが、「デザイナー出身の事業家」について言及される

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Aesopによる意味のデザインとは?ブランドの表現から探る

飾り気のないパッケージ、陰影の濃い照明、礼儀を重んじる接客——。

Aesopの創り上げたプロダクトや体験に深く魅せられた、デザイナーのParker Simons氏。世界中のシグネチャーストアを巡りながら、彼らがどのように思想やバリューを表現しているのか、どのように新たな意味や価値を創出しているのかを観察していった。

本記事は、その観察結果をまとめたブログ『The Architecture of

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デザインすべきは、創造性を引き出す仕組み——WantedlyCDO青山直樹

今の時代のほど、誰もが「デザイナー」を名乗る時代はないだろう。

2016年の『Design In Tech Report』で、ジョン・マエダ氏が「クラシカルデザイン」「デザイン思考」「コンピュテーショナルデザイン」とデザインの領域を分類したように、“デザイナーは絵を描いたりものを作る人”という認識はもはや一昔前のものだろう。

一方で、デザイナーもこうした潮流の中で、自分の領域を拡大していった。

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