デザイン読書補講 8コマ目『陰翳礼讃』
こんにちは。中村です。僕が担当する『#デザイン読書補講』の2回目となります。前回は、中村好文+神幸紀『パン屋の手紙』(筑摩書房)をあつかい、デザインはだれによって、デザインされるのか——そうした「そもそも」のことについて、つくり手たる建築家と、クライアント、そして場の関係性ついて、考えてみました。
さて今回は、少し時間をさかのぼり、昭和初期に記された書物を紹介します。しかも、デザイン関連の人が書いた文章ではありません。谷崎潤一郎『陰翳礼讃』——そう、近代日本文学を代表する人