デザインビジネスマガジン"designing"

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デザイン読書補講 3コマ目『具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ』

こんにちはこんばんは、吉竹です。

この『デザイン読書補講』は「デザインを学び始めた人(主に学生)の世界を少しでもひろげられるような書籍をおすすめする」をコンセプトに連載しています。

わたしの自己紹介や、この連載が生まれた経緯は1コマ目『UX・情報設計から学ぶ計画づくりの道しるべ』で書いていますので「どういう人が書いているんだろう?」と気になった方は合わせて読んでみてください。

今日の1冊

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デザインリサーチは創造性を育む「しばりプレー」——書評『デザインリサーチの教科書』

「デザインリサーチ」という言葉を、どれくらい正確にご存知だろうか。

本書『デザインリサーチの教科書』によると、日本だとまだあまり聞き慣れないこの概念は、すでに欧米では一般的な手法となりつつあり、専門職としてのデザインリサーチャーの需要は高まるばかりだという。一方で日本では、まだまだ体系化が進んでおらず個々のデザイン会社、デザイナーが手探りでおこなっている状態と著者は述べている。

実際、UXデザ

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イノベーションデザインを民主化せよ——NEWh神谷憲司

日本でも政府を挙げて推進する対象となり、もはや誰もが知る言葉となりつつある「イノベーション」。1912年にオーストリアの経済学者ヨーゼフ・シュンペーターによって提唱されてから一世紀以上、かのピーター・ドラッカーやクレイトン・クリステンセンなど、数多くの識者たちがそのメカニズムについて思索を重ねてきた。

しかし、未だその探求は発展途上。そんな中、「デザイン」の方法論を応用し、イノベーションの創出に

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【翻訳】UXデザインの力を信じるために、私たちが考えるべきこと

チョウチンアンコウが小さな突起物で小魚を捕まえ、腹を満たすように。巨大テック企業はUXによってユーザーを搾取し、利益を得ている。日本のデザイン界隈でも話題になった記事『Why I’m losing faith in UX 』で、Mark Hurst氏はUXへの落胆を表しました。

彼に返信を送ったのが、Scott Berkun氏。MicrosoftやWordPressでUIやUX、エンジニアリング

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組織のプロたちは、あえて“組織の定石”を無視した——MIMIGURI誕生の足跡

2021年3月15日、ミミクリデザインとDONGURIは合併し、株式会社MIMIGURIとしてスタートすると発表した。資本業務提携に伴う横断経営を発表したのが、2020年3月3日。わずか一年足らずで、両者は「一つのチーム」となる意思決定をした。

しかし、その実を聞くと「組織作りのプロ」がやるとは思えない話が聞こえてきた。

「合併へ向かうには、ホールディングス化を経て段階的に」が定石にも関わらず

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デザイナーではなく、デザインを探究し続ける“観測者”でありたい——DONGURIミナベトモミ

DeNA、ビズリーチ、クックパッド、エムスリーのデザイン組織やPdM組織推進。Wonde等のライフスタイルプロダクトの事業開発、FiNC等のサイトリニューアル……。ある「デザイナー」が率いる企業が支援したプロジェクトの一例である。

その企業の名は、DONGURI。創業者のミナベトモミ氏は、家電メーカーのプロダクトデザイナー、フリーランスを経て、DONGURIを設立。世界的なアワードでの受賞歴もあ

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コイニー創業期を支えた二人が語る、“1”を生み出す猪突猛進の姿勢:連載「0→1デザイナー」第1回

本記事は、Mimicry DesignとDONGURIが運営する、組織イノベーションの知を耕す学びのメディア『CULTIBASE』との共同企画です。本記事は双方の媒体に掲載されています。

サービスの立ち上げと成長フェーズでは、デザイナーに求められる素養もスキルも異なります。特にプロダクトの0→1を支えるデザイナーには、何もないところから、事業の根幹を見極め、形にしていく様々な力が求められるでしょ

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「衝動」に忠実に、問いと遊びをデザインし続ける——ミミクリデザイン安斎勇樹

デザインが価値を発揮する領域は、ますます広範囲になってきている。経営、事業、構造、組織——。さまざまなファクターが複雑に絡みあった難題にこそ、デザインの力が求められている。

そんな中、「問い」にデザインを応用するのがミミクリデザインCEOの安斎勇樹氏だ。資生堂のビジョン浸透にや京セラの新規事業創出、シチズン時計のインナーブランディングなど、数々の集団の創造性を引き出し、複雑な課題解決をファシリテ

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